コンタクトレンズは最近、使用する人が増えたことから、身近なものになり、安全なものと思われているようです。安易に眼科医の診察を受けずに、使用している方のトラブルが急増しております。
最近は、特に若い方のカラーレンズによるトラブルが増えています。
高度管理医療機器とは、適正な使用目的に従い適正に使用されなかった場合、人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるため、適切な管理が必要なものとして、厚生労働大臣が指定するものです。(薬事法第2条5項)
眼科医の検診指示なしに適当に使用していると、危険な障害を起こすことがあります。眼鏡とは異なり眼の中に入れるものであるので、常に清潔に保ち、無理な装用は避けなければなりません。
そのためには充分なコンタクトレンズの管理と、長時間装用を避けるための眼鏡の併用が必要です。
カラーレンズは、なぜかこの高度管理医療機器には、分類されておりません。雑貨店やインターネットなどで入手されているようです。多くの場合、管理装用に関する知識の無いまま使用してしまうので、さらに大きなトラブルにつながります。
ゴロゴロする、目ヤニなどの自覚症状がある場合だけではありません。自覚症状がなくても、眼の中に重大な変化が起こり進行していく場合もあります。
この場合、コンタクト装用の中止を余儀なくされることもありますので、必ず定期検診が必要です。
コンタクトレンズを乗せる黒目の表面(角膜)には血管は一本もありません。その為、この角膜の栄養は空気中の酸素や涙により、補われています。
コンタクトレンズを使用していると裸眼よりも酸素の吸収がしにくくなり、酸素不足により角膜(角膜上皮細胞、内皮細胞)障害を起こします。
角膜上皮細胞の障害については自覚症状が比較的強いものもありますが、一般的には擦り傷のようなもので、重症なものでない限り、視力障害をきたすことは稀です。しかし、白目(結膜)から、血管が入り込み、中央の瞳(瞳孔)近くまで達すると視力障害を起こします。
一方、角膜内皮細胞の場合は、自覚症状が全くないにもかかわらず、徐々に進行していくものなので大変危険です。損傷を受けた場合、コンタクトレンズ装用を中止しても、元には戻らない不可逆的変化が起こります。
コンタクトレンズを使う場合は、便利さやおしゃれにだけ眼を向けるのではなく、使用することで起こることをよく知って、適切な管理の下、十分に注意をして使用する必要があるのです。